Kosai Sekine
関根 光才 (セキネ コウサイ):突出したアイデアとストーリーテリング、ウィットに富んだ演出と洗練されたアートディレクションで、日本のクリエイティブシーンで起きる新しいうねりの中心に位置するディレクター。抜群の映像センスとスキルを武器に、話題性の高い映像作品を相当数手掛け、国内外からの注目を一手に集めている。音楽と映像によるシンクロ表現についても極めてシャープな感覚を持ち、JKD Collectiveにとって、中心的なビジュアルアーティストの一人。
2005年、配列、整頓に偏執的なこだわりがある男をコミカルに描いて話題となった短編「Right Place」でデビュー。翌年、レインダンス映画祭CM の「Daughter」で、カンヌ国際広告祭ヤングディレクターズ・アワードのグランプリを受賞し、世界的な注目を集める。無国籍な世界観と、リアルな東京/日本らしさが絶妙にブレンドされた映像表現にも定評があり、前出の「Right Place」の他、2006年に、 Jemapur、W+K Tokyo Labとのコラボレーションで制作されたMV「Maledict Car」では、「Tokyo」の情景を、記号的に描いた斬新なディレクションが、世界のクリエイティブシーンで話題を呼んだ。2010年には、ブランデット・コンテンツとして新領域を切り開いたといわれる「Nike Music Shoe」の映像演出を手がけ、カンヌ国際広告祭フィルムクラフト部門で銀賞を受賞。前年に続き、2年連続でシルバーを受賞した関根は映像ディレクターとしての国際的な評価を不動のものとした。現在は、東京を拠点に、Toyota、Kirin、Nike、Uniqlo、Honda、資生堂といったトップブランドのTVCM、ウェブムービー、ショートフィルム等を幅広く手がけ、革新的な映像作品を世界に発信中。アイルトンセナの鈴鹿での走行データを基に、当時のエンジン音や走行軌跡を「音と光」で再現したコンテンツ「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」は、先日行われたカンヌライオンズ2014にて5ゴールド受賞の他、世界のクリエイティブ賞を総なめにしている。